世論調査をそのまま信じると誤解してしまうので疑ってかかるべし
和歌山県在住 T.Aさん(43歳)
若い男の子に資料を作ってもらうように頼んだんですけれども、最近の若い子は素直でいい子が多いですね。これじゃあ悪いオオカミたちに食べられてしまうんじゃないか?と心配になります。世の中、素直でいるだけでは生きていけないし、それを利用して騙そうとする人もたくさんいます。
彼は統計データをとってきて、それを資料に生かしたんですけれども、あまりにも正直に統計データを信じすぎていました。失敗も必要かな?と思って、そのまま資料を使うことにしましたが、後で先輩たちがちゃんと指摘してくれたら、彼も成長するでしょう。
実際彼のように若い人を中心にして、データをそのまま信じてしまうような良い人が増えているように思います。統計データはあくまで統計データですから、そんなに信じていいものではありません。疑ってかかるべきでしょう。
例えば月に1回くらいの割合で政党支持率などが新聞やテレビで紹介されますが、あれもそのまま受け取ってはいけません。単純に質問内容を変えれば、数字はどんどん動くからです。最初に「○○で批判の大きい与党ですが~」とつければネガティブにイメージが動くのです。
そういう方法を使ってアンケートをとっているので、信用しないほうがいいというわけです。他にもプロミスを使っている人の使い道について、多くが生活費と言っていますが、生活費は確かに多いでしょう。しかしそれと同じくらい遊興費もそれなりにあるのです。
プロミスで延滞をしたことがありますか?というような話を沢山の人の前でしたとしたら、アンケートでも延滞したことがないと答える人は多くなるでしょう。みんながいるところでプロミスの延滞をしたと答えるのは恥ずかしいから隠したくなるわけです。
こういう人間の心理をうまくついて質問を組み立てることで、いくらでも質問の答の割合を変えることが出来るわけです。だから疑ってかかった方がいい、というわけです。出来ればいろんなところの統計と比べてみるのがいいかもしれません。
部下の男の子もこれをきっかけに良くなってくれたらいいですけどね。